2015.10.28
美味い鯵なら東京湾
報告者 宮本靖夫
今回の釣物は東京湾走水の大鯵である。前にも書いたが、走水の鯵は九州の関鯵・関鯖に負けない程の味がある。海流の速さが魚の味を決めるが、九州のそれは豊後水道で育ったものであり、走水は浦賀水道の中核をなす漁港である。
東京地方の船釣り愛好家なら、誰でも知っている関義丸からの出船予定であったが、生憎一杯で、そこの紹介による第八宏二郎丸の乗船となった。やや小ぶりの船であるが、今回10名の参加者なら十分の広さである。早朝から若い船長の横について、なにかと手伝ってくれた可愛いお嫁さんが目に付いた。
天気快晴。海べた凪。体調十分な釣り師を乗せて、定刻15分前に出港する。
ポイントは猿島沖である。ここは戦時中、東京湾に侵入してくる外国船を迎え撃つための大砲、弾薬庫が設置されており、今日では観光地となっている。
今の釣船は装備が進んでおり、ポイントへの到着も非常に早い。後は船長の魚群探知機を見ながらの指示を待つだけである。昔のように、山を立てる(海から陸地を見て、二点の角度によって、自分の位置を決める)必要もないから、天候に左右されることなくポイントに入れる。
さて、釣果の方は午前中は潮が動かず、かなり苦戦した。潮の流れがあると小魚の餌になるプランクトンが動き、それを小魚や虫が追う。その後を中魚が追うということで、潮の流れが釣果に直結しているのである。
午後2時ころまでは、ボツボツという感じであったが、沖上がりの3時までの1時間は、この日のクライマックスとも言える活況であった。平均すると大小
鯵20尾くらいはあったであろう。終わりよければすべて良しの諺通り10人の大満足を乗せて、船は帰航した。
成績発表は、優勝大瀧さん、準優勝大原さん、三位佐藤さんであった。全員写真のように40cmオーバーの大鯵である。外道賞は後藤さんの大鯖であった。
皆さん、お疲れ様でした。(平成27年10月24日実施)